人類学の書籍紹介

人類学の文献を(読んだものは)コメント付きで紹介します

年代別-2010年代

河野正治 2019 『権威と礼節 ――現代ミクロネシアにおける位階称号と身分階層秩序の民族誌』

河野正治 2019 『権威と礼節 ――現代ミクロネシアにおける位階称号と身分階層秩序の民族誌』 風響社 目次 序論 現代ミクロネシアにおける身分階層秩序の民族誌――本書の視座 第Ⅰ部 ポスト植民地時代における位階称号と礼節の技法 第一章 歴史のなかの首長制 第…

中空萌 2019 『知的所有権の人類学 ――現代インドの生物資源をめぐる科学と在来知』

中空萌 2019 『知的所有権の人類学 ――現代インドの生物資源をめぐる科学と在来知』 世界思想社 目次 序章「誰かのもの」としての知識 第Ⅰ部 知識が誰かのものになるとき 第1章 所有主体の生成をめぐる民族誌 第2章 在来知と知的所有権のフィールドワーク――翻…

木村大治 『見知らぬものと出会う ――ファースト・コンタクトの相互行為論』

木村大治 2018 『見知らぬものと出会う ――ファースト・コンタクトの相互行為論』 東京大学出版会 目次 プロローグ 宇宙・人 I 想像できないことを想像する 第1章 宇宙人という表象 第2章 投射――想像できないことを想像するやり方 第一の幕間 双対図式――投射…

高田明 『相互行為の人類学』

高田明 2019 『相互行為の人類学 ――「心」と「文化」が出会う場所』 新曜社 目次 はしがき 第1章 相互行為の人類学への招待 第2章 理論と方法 第3章 社会的認知 第4章 他者理解 第5章 発達と社会化 第6章 言語とコミュニケーション 第7章 感情 第8章 結論に…

関谷雄一・高倉浩樹(編) 『震災復興の公共人類学』

関谷雄一・高倉浩樹(編) 2019 『震災復興の公共人類学 ――福島原発事故被災者と津波被災者との協働』 東京大学出版会 目次 序 論 災害に抗する公共人類学への誘い(関谷雄一) I 震災復興の映像アーカイブ化 第1章 灰色地帯を生き抜けること――「つくば映像ア…

樫永真佐夫 『殴り合いの文化史』

樫永真佐夫 2019 『殴り合いの文化史』 左右社 目次 序 1章 人間的な暴力 2章 理性の暴力 3章 殴り合うカラダ 4章 拳のシンボリズム 5章 殴り合いのゲーム化 6章 「殴り合い」は海を越えて 7章 一発逆転の拳 8章 名誉と不名誉 9章 殴り合いの快楽 10章 女性…

今井一郎 『アフリカ漁民文化論』

今井一郎 2019 『アフリカ漁民文化論 ――水域環境保全の視座』春風社 目次 序章 アフリカ漁民文化の研究(中村亮・今井一郎) 第Ⅰ部 アフリカ漁民の知恵と技術第1章 アルバート湖岸に生きる漁民の知恵―逆境を制御するための実践(田原範子)第2章 ケニア共和…

中村沙絵 『響応する身体』

中村沙絵 2017 『響応する身体 ――スリランカの老人施設ヴァディヒティ・ニヴァーサの民族誌』ナカニシヤ出版 目次 はじめに フィールドとの出遭い 序 論 ヴァディヒティ・ニヴァーサが投げかける問い 第Ⅰ部第一章 老親扶養をめぐる規範と実態 ――シンハラ農村…

里見龍樹 『「海に住まうこと」の民族誌』

里見龍樹 2017『「海に住まうこと」の民族誌 ――ソロモン諸島マライタ島北部における社会的動態と自然環境』風響社 目次 はじめに 序論 別様でありうる「住まうこと」─非同一的な生の民族誌に向けて第一章 「海に住まうこと」の現在─民族誌的概観第二章 海を…

川田牧人・白川千尋・関一敏(編) 『呪者の肖像 』

川田牧人・白川千尋・関一敏(編) 2019 『呪者の肖像 』 臨川書店 目次 序(川田牧人) 第Ⅰ部 呪者に会う 第1章 イカサマ呪者とホンモノの呪術―東北タイのバラモン隠者リシ(津村文彦) 第2章 鍛錬と天賦―呪者になるためのふたつの経路(川田牧人) 第3章 …

岸上 伸啓 『贈与論再考』

岸上 伸啓 2016 『贈与論再考 ――人間はなぜ他者に与えるのか』 臨川書店 目次 はじめに (岸上伸啓) 第1部 モースの「贈与論」とその後の展開 第1章 『贈与論』再考―人類社会における贈与、分配、再分配、交換(岸上伸啓) 第2部 贈与以前 第2章 贈与以前―ヒト…

浜田明範(編)『再分配のエスノグラフィ: 経済・統治・社会的なもの』

浜田明範(編) 2019 『再分配のエスノグラフィ: 経済・統治・社会的なもの 』悠書館 目次 序論 再分配を通じた集団の生成――手続きと複数性に注目して(浜田明範) 第一部 再分配をめぐる政治第1章 誰がボタンを押すのか――フィンランドの緊急通報システムにみ…

佐川徹 『暴力と歓待の民族誌―東アフリカ牧畜社会の戦争と平和』

佐川徹 2011 『暴力と歓待の民族誌 ――東アフリカ牧畜社会の戦争と平和』昭和堂 目次第1章 序論第2章 ダサネッチの概要第3章 国家と集団間関係第4章 戦争経験と自己決定第5章 横断的紐帯と境界第6章 外部介入と平和維持第7章 結論 内容(出版社サイトより) ア…

箭内匡 『イメージの人類学』

箭内匡 2018 『イメージの人類学』せりか書房 目次はじめに――人類学の変貌第1章 イメージの人類学に向かって第2章 民族誌的フィールドワーク――原点としてのマリノフスキ第3章 民族誌的フィールドワーク(続)――転換期の一事例第4章 イメージ経験の多層性第5章 …

前川啓治ほか 『21世紀の文化人類学』

前川啓治・箭内匡・深川宏樹・浜田明範・里見龍樹・木村周平・根本達・三浦敦 2018 『21世紀の文化人類学』 新曜社(ワードマップ・シリーズ) 目次はじめに序章 「人類学的」とはどういうことか(前川啓治) Ⅰ部 自然・存在・イメージの生成1章 人格と社会性…

岸上伸啓(編) 『はじめて学ぶ文化人類学――人物・古典・名著からの誘い』

岸上伸啓(編) 2018『はじめて学ぶ文化人類学――人物・古典・名著からの誘い』ミネルヴァ書房 目次はじめにI 文化人類学の形成【社会・文化進化論と文化概念】エドワード・バーネット・タイラー(Edward Burnett Tylor)【文化伝播論】ヴィルヘルム・シュミット(…

桑山敬己・綾部真雄(編) 『詳論 文化人類学』

桑山敬己・綾部真雄(編) 2018 『詳論 文化人類学:基本と最新のトピックを深く学ぶ』ミネルヴァ書房目次まえがき第Ⅰ部 基本領域 第1章 文化相対主義の源流と現代(桑山敬己) 第2章 言語人類学(名和克郎) 第3章 狩猟採集社会──その歴史,多様性,現状(…

松村圭一郎・中川理・石井美保(編) 『文化人類学の思考法』

松村圭一郎・中川理・石井美保(編) 2019 『文化人類学の思考法』世界思想社 目次はじめに すべての考える人のために序論 世界を考える道具をつくろう(松村圭一郎・中川理・石井美保)第I部 世界のとらえ方 1 自然と知識――環境をどうとらえるか?(中空萌) …