人類学の書籍紹介

人類学の文献を(読んだものは)コメント付きで紹介します

田口陽子 2018 『市民社会と政治社会のあいだ ――インド、ムンバイのミドルクラス市民をめぐる運動』

田口陽子 2018 『市民社会と政治社会のあいだ ――インド、ムンバイのミドルクラス市民をめぐる運動』 水声社 市民社会と政治社会のあいだ: インド、ムンバイのミドルクラス市民をめぐる運動 作者: 田口陽子 出版社/メーカー: 水声社 発売日: 2018/11/05 メデ…

綾部恒雄ほか(編) 1982 『文化人類学入門リーディングス』

綾部恒雄・大林太良・米山俊直(編) 1982 『文化人類学入門リーディングス』 アカデミア出版 文化人類学入門リーディングス (1983年) (アカデミア・リーディングス文化人類学〈1〉) 作者: 綾部恒雄,大林太良,米山俊直 出版社/メーカー: アカデミア出版会 発売…

石井美保 2019 『めぐりながれるものの人類学』

石井美保 2019 『めぐりながれるものの人類学』 青土社 めぐりながれるものの人類学 作者: 石井美保 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2019/06/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 目次 まえがき I 「人」からの遊離 小人との…

鈴木清史・山本誠(編) 1999 『装いの人類学』

鈴木清史・山本誠(編) 1999『装いの人類学』人文書院 装いの人類学 作者: 鈴木清史,山本誠 出版社/メーカー: 人文書院 発売日: 1999/03 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 目次 装いの人類学――序にかえて 鈴木清史・山本誠 1 真綿にまつわる民族…

左地亮子 2017 『現代フランスを生きるジプシー ――旅に住まうマヌーシュと共同性の人類学』

左地亮子 2017 『現代フランスを生きるジプシー ――旅に住まうマヌーシュと共同性の人類学』 世界思想社 現代フランスを生きるジプシー―旅に住まうマヌーシュと共同性の人類学 作者: 左地亮子 出版社/メーカー: 世界思想社 発売日: 2017/02/24 メディア: 単行…

阿部年晴(編) 2007 『呪術化するモダニティ ――現代アフリカの宗教的実践から』

阿部年晴(編) 2007 『呪術化するモダニティ―現代アフリカの宗教的実践から』 風響社 呪術化するモダニティ―現代アフリカの宗教的実践から 作者: 阿部年晴 出版社/メーカー: 風響社 発売日: 2007/06 メディア: 単行本 クリック: 3回 この商品を含むブログ (6…

春日直樹(編) 2011 『現実批判の人類学 ――新世代のエスノグラフィへ』

春日直樹(編) 2011 『現実批判の人類学 ――新世代のエスノグラフィへ』 世界思想社 現実批判の人類学― 新世代のエスノグラフィへ 作者: 春日直樹 出版社/メーカー: 世界思想社 発売日: 2011/11/30 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 7回 この商品を含むブ…

川田順造 2014 『〈運ぶヒト〉の人類学』

川田順造 2014 『〈運ぶヒト〉の人類学』岩波書店(岩波新書) 目次 1 なぜ、「運ぶヒト」か? 2 文化の三角測量 3 「身体技法」としての運び方 4 「技術文化」と運搬法 5 「運ぶヒト」のゆくえ 内容 アフリカで生まれ、二足歩行を始めた人類は、空いた手で荷…

クラックホーン 1949 『文化人類学の世界 ――人間の鏡』

クラックホーン、クライド 1971(1949) 『文化人類学の世界 ――人間の鏡』 外山滋比古・金丸由雄(訳)、講談社(講談社現代新書) 目次 まえがき 1 人類学とは何か ――奇習と土器と頭骨と 2 奇妙な習慣 ――文化とは何か 3 人類 ――現代の神話 4 言語と人間 ――言葉は…

青柳まちこ 1977 『「遊び」の文化人類学』

青柳まちこ 1977 『「遊び」の文化人類学』 講談社(講談社現代新書) 目次 まえがき 第一章 遊びとは何か 第二章 労働と余暇 第三章 遊びの伝播と受容 第四章 遊びの型と文化の型 おわりに 内容 インドネシアのスラウエシ島では稲の収穫期になると娘たちが、…

山本真鳥 2018『グローバル化する互酬性 ――拡大するサモア世界と首長制』

山本真鳥 2018 『グローバル化する互酬性 ――拡大するサモア世界と首長制』 弘文堂 目次 第1章 序論―ファイン・マットをめぐる言説と経済 第2章 サモア社会の概観となりたち―地縁組織と称号システム 第3章 交換システムの基本構造―ファイン・マットと親族…

久保明教 2015 『ロボットの人類学 ――二〇世紀日本の機械と人間』

久保明教 2015 『ロボットの人類学 ――二〇世紀日本の機械と人間』 世界思想社 目次 はじめに 第1章 あいまいな日本のロボット 第2章 はじまりのロボット 第3章 文化としてのロボット 第4章 科学としてのロボット 第5章 ロボットの時間 第6章 私たちとロボッ…

福島真人 2017 『真理の工場 ――科学技術の社会的研究』

福島真人 2017 『真理の工場 ――科学技術の社会的研究』 東京大学出版会 目次 序 章 実験室を観察する――科学技術の社会的研究の道程 I 研究実践のミクロ分析 第1章 リサーチ・パス分析――研究実践のミクロ戦略について 第2章 組織としてのラボラトリー――意味と…

篠原徹 2019 『ほろ酔いの村』

篠原徹 2019 『ほろ酔いの村 ――超過密社会の不平等と平等』 京都大学学術出版会 ほろ酔いの村: 超過密社会の不平等と平等 作者: 篠原徹 出版社/メーカー: 京都大学学術出版会 発売日: 2019/03/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 目次 はじめに…

高木仁 2019 『人とウミガメの民族誌』

高木仁 2019 『人とウミガメの民族誌 ――ニカラグア先住民の商業的ウミガメ漁』 明石書店 人とウミガメの民族誌――ニカラグア先住民の商業的ウミガメ漁 作者: 高木仁 出版社/メーカー: 明石書店 発売日: 2019/02/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見…

中屋敷千尋 2019 『つながりを生きる ――北インド・チベット系社会における家族・親族・隣人の民族誌』

中屋敷千尋 2019 『つながりを生きる ――北インド・チベット系社会における家族・親族・隣人の民族誌』 つながりを生きる―北インド・チベット系社会における家族・親族・隣人の 作者: 中屋敷千尋 出版社/メーカー: 風響社 発売日: 2019/04/01 メディア: 単行…

澤井充生 2019 『現代中国における「イスラーム復興」の民族誌』

澤井充生 2019 『現代中国における「イスラーム復興」の民族誌 ――変貌するジャマーアの伝統秩序と民族自治』明石書店 現代中国における「イスラーム復興」の民族誌――変貌するジャマーアの伝統秩序と民族自治 作者: 澤井充生 出版社/メーカー: 明石書店 発売…

尾崎孝宏 2019 『現代モンゴルの牧畜戦略 ――体制変動と自然災害の比較民族誌』

尾崎 孝宏 2019 『現代モンゴルの牧畜戦略 ――体制変動と自然災害の比較民族誌』 風響社 現代モンゴルの牧畜戦略―体制変動と自然災害の比較民族誌 作者: 尾崎孝宏 出版社/メーカー: 風響社 発売日: 2019/04/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る …

砂野唯 2019 『酒を食べる ――エチオピアのデラシャを事例として』

砂野唯 2019 『酒を食べる ――エチオピアのデラシャを事例として』 昭和堂 目次 序 章 食べ物である酒との出会い 第1章 食べる酒パルショータのつくり方 第2章 酒を主食にする食文化 第3章 パルショータの栄養価 第4章 デラシェ地域の農業 第5章 モロコシを保…

河野正治 2019 『権威と礼節 ――現代ミクロネシアにおける位階称号と身分階層秩序の民族誌』

河野正治 2019 『権威と礼節 ――現代ミクロネシアにおける位階称号と身分階層秩序の民族誌』 風響社 目次 序論 現代ミクロネシアにおける身分階層秩序の民族誌――本書の視座 第Ⅰ部 ポスト植民地時代における位階称号と礼節の技法 第一章 歴史のなかの首長制 第…

中空萌 2019 『知的所有権の人類学 ――現代インドの生物資源をめぐる科学と在来知』

中空萌 2019 『知的所有権の人類学 ――現代インドの生物資源をめぐる科学と在来知』 世界思想社 目次 序章「誰かのもの」としての知識 第Ⅰ部 知識が誰かのものになるとき 第1章 所有主体の生成をめぐる民族誌 第2章 在来知と知的所有権のフィールドワーク――翻…

木村大治 『見知らぬものと出会う ――ファースト・コンタクトの相互行為論』

木村大治 2018 『見知らぬものと出会う ――ファースト・コンタクトの相互行為論』 東京大学出版会 目次 プロローグ 宇宙・人 I 想像できないことを想像する 第1章 宇宙人という表象 第2章 投射――想像できないことを想像するやり方 第一の幕間 双対図式――投射…

高田明 『相互行為の人類学』

高田明 2019 『相互行為の人類学 ――「心」と「文化」が出会う場所』 新曜社 目次 はしがき 第1章 相互行為の人類学への招待 第2章 理論と方法 第3章 社会的認知 第4章 他者理解 第5章 発達と社会化 第6章 言語とコミュニケーション 第7章 感情 第8章 結論に…

関谷雄一・高倉浩樹(編) 『震災復興の公共人類学』

関谷雄一・高倉浩樹(編) 2019 『震災復興の公共人類学 ――福島原発事故被災者と津波被災者との協働』 東京大学出版会 目次 序 論 災害に抗する公共人類学への誘い(関谷雄一) I 震災復興の映像アーカイブ化 第1章 灰色地帯を生き抜けること――「つくば映像ア…

樫永真佐夫 『殴り合いの文化史』

樫永真佐夫 2019 『殴り合いの文化史』 左右社 目次 序 1章 人間的な暴力 2章 理性の暴力 3章 殴り合うカラダ 4章 拳のシンボリズム 5章 殴り合いのゲーム化 6章 「殴り合い」は海を越えて 7章 一発逆転の拳 8章 名誉と不名誉 9章 殴り合いの快楽 10章 女性…

マリノフスキ 『西太平洋の遠洋航海者』

マリノフスキ、ブロニスワフ 2010(1922) 『西太平洋の遠洋航海者』増田義郎(訳)、講談社(学術文庫) 目次 訳者まえがき序文 J・G・フレイザー序 論 この研究の主題・方法・範囲第一章 トロブリアンド諸島の住民第二章 クラの本質第三章 カヌーと航海第四章 …

レヴィ=ストロース 『野生の思考』

レヴィ=ストロース、クロード 1976(1962) 『野生の思考』大橋 保夫(訳)、みすず書房 目次 序第一章 具体の科学第二章 トーテム的分類の論理第三章 変換の体系第四章 トーテムとカースト第五章 範疇、元素、種、数第六章 普遍化と特殊化第七章 種としての個体…

今井一郎 『アフリカ漁民文化論』

今井一郎 2019 『アフリカ漁民文化論 ――水域環境保全の視座』春風社 目次 序章 アフリカ漁民文化の研究(中村亮・今井一郎) 第Ⅰ部 アフリカ漁民の知恵と技術第1章 アルバート湖岸に生きる漁民の知恵―逆境を制御するための実践(田原範子)第2章 ケニア共和…

綾部恒雄(編) 『文化人類学の名著50』

綾部恒雄(編) 1994 『文化人類学の名著50』 平凡社 目次 1 草創期文化人類学の古典 タイラー 『原始文化』 モーガン 『古代社会』 フレーザー 『金枝篇』 ウェブスター 『未開の秘密結社』 ファン・ヘネップ 『通過儀礼』 エルツ 『右手の優越』 レヴィ=ブ…

松村圭一郎 『所有と分配の人類学』

松村圭一郎 2008 『所有と分配の人類学 ――エチオピア農村社会の土地と富をめぐる力学』世界思想社 目次 はじめに 「わたしのもの」のゆらぎ凡例 序論 第1章 所有と分配の人類学 第2章 多民族化する農村社会 第I部 富をめぐる攻防 第3章 土地から生み出される…