人類学の書籍紹介

人類学の文献を(読んだものは)コメント付きで紹介します

岸上伸啓(編) 『はじめて学ぶ文化人類学――人物・古典・名著からの誘い』

岸上伸啓()

2018『はじめて学ぶ文化人類学――人物・古典・名著からの誘い』ミネルヴァ書房




目次
はじめに

I 文化人類学の形成
【社会・文化進化論と文化概念】エドワード・バーネット・タイラー(Edward Burnett Tylor)
【文化伝播論】ヴィルヘルム・シュミット(Wilhelm Schmidt)
【歴史的個別主義】フランツ・ボアズ(Franz Boas)
【フランス民族学の形成】マルセル・モース(Marcel Mauss)
【機能主義】 ブロニスロウ・K・マリノフスキー(Bronislaw K. Malinowski)
【機能主義】 アルフレッド・R・ラドクリフ=ブラウン(Alfred R. Radcliffe-Brown)
【文化論】 ルース・フルトン・ベネディクト(Ruth Fulton Benedict)
【文化とパーソナリティ】 マーガレット・ミード(Margaret Mead)
【総合人類学】クライド・クラックホーン(Clyde Kluckhohn)

II 文化人類学の展開
【新進化主義】レスリー・ホワイト(Leslie White)
【新進化主義】 ジュリアン・H・スチュワード(Julian H. Steward)
【生態人類学】ロイ・A・ラパポート(Roy A. Rappaport)
【生態人類学】リチャード・リー(Richard Lee)
【認識人類学】ハロルド・コリヤー・コンクリン(Harold Colyer Conklin)
【経済人類学と構造主義歴史人類学】マーシャル・D・サーリンズ(Marshall D. Sahlins)
ポリティカル・エコノミー論】エリック・ウルフ(Eric Wolf)
【象徴人類学】ヴィクター・W・ターナー(Victor W. Turner)
【象徴人類学】デイヴィッド・M・シュナイダー(David M. Schneider)
【解釈人類学】クリフォード・ギアツ(Clifford Geertz)
エスニシティ論】フレドリック・バルト(Fredrik Barth)
ナショナリズム・国家論】ベネディクト・アンダーソン(Benedict Anderson)
【人文学的人類学】E・E・エヴァンズ=プリチャード(E. E. Evans-Pritchard)
【構造論的社会人類学】ロドニー・ニーダム(Rodney Needham)
【象徴論】エドマンド・R・リーチ(Edmund Ronald Leach)
【象徴論】メアリー・ダグラス(Mary Douglas)
構造主義人類学】クロード・レヴィ=ストロース(Claude Levi-Strauss)
マルクス主義人類学】モーリス・ゴドリエ(Maurice Godelier)
【実践理論】ピエール・ブルデュー(Pierre Bourdieu)
【象徴論】ダン・スペルベル(Dan Sperber)

III 文化人類学への批判と新たな展開
【批判・自省的人類学(ポストコロニアル人類学)】ロジャー・キージング(Roger M. Keesing)
【批判・自省的人類学(ポストコロニアル人類学)】ジェイムズ・クリフォード(James Clifford)
【実践コミュニティ論】ジーン・レイヴ(Jean Lave)
【環境人類学】ウィリアム・バリー(William Balée)
ジェンダー論】ジュディス・バトラー(Judith Butler)
【医療人類学】アーサー・クラインマン(Arthur Kleinman)
【医療人類学】マーガレット・ロック(Margaret Lock)
【実践人類学(公共人類学)】ロバート・チェンバース(Robert Chambers)
【グローバリゼーション論】アルジュン・アパドゥライ(Arjun Appadurai)
存在論的人類学】マリリン・ストラザーン(Marilyn Strathern)
存在論的人類学】アルフレッド・ジェル(Alfred Gell)
存在論的人類学】ティム・インゴールド(Tim Ingold)
存在論的人類学】フィリップ・デスコラ(Philippe Descola)
存在論的人類学】ブルーノ・ラトゥール(Bruno Latour)
存在論的人類学】エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ(Eduardo Viveiros de Castro)
存在論的人類学】アネマリー・モル(Annemarie Mol)

コラム:岡正雄、杉浦健一、馬淵東一、大林太良、梅棹忠夫、渡辺仁、田中二郎福井勝義山口昌男、綾部恒雄、中根千枝、川田順造


内容紹介

未知との出会いを求めて

 

タイラー、ボアズ、マリノフスキー、レヴィ=ストロース、ギアツ、クリフォード

60名の文化人類学者を通して見える、人類学の魅力と奥深さ

 

19世紀後半から現在まで150年に及ぶ文化人類学の展開の軌跡を、主要な研究者の生涯と業績・著作に焦点を当て読み解く。文化人類学の初学者にも最適な入門テキスト。古典から最新の研究動向までカバーし、人類学の 大きな学問潮流を捉える道案内(ガイド)を提供する。

 

一言コメント

 人類学者それぞれの理論と業績を軸に据えた文化人類学入門。45名の主要な人類学者(+コラム12名)を紹介することを通して、人類学の歴史を浮き彫りにしようとする一冊です。執筆陣は若手から大御所まで幅広い感じ。タイラーから近年の存在論的転回まで、かなり考えられたラインナップになっているので、人類学の個別トピックを軸に編集された『詳論文化人類学』と併せて読むことでより相乗的に理解が深まると思います。