人類学の書籍紹介

人類学の文献を(読んだものは)コメント付きで紹介します

木村大治 『見知らぬものと出会う ――ファースト・コンタクトの相互行為論』

木村大治

 2018 『見知らぬものと出会う ――ファースト・コンタクトの相互行為論』 東京大学出版会

 

 

目次

プロローグ 宇宙・人

 

I 想像できないことを想像する

第1章 宇宙人という表象

第2章 投射――想像できないことを想像するやり方

 第一の幕間 双対図式――投射と「枠」

 

II 見知らぬものと出会う

第3章 コンタクトの二つの顔

第4章 「規則性」の性質――不可知性・意外性・面白さ

第5章 規則性のためのリソース――コードなきコミュニケーションへ

 第二の幕間 それでもなお相互行為は可能か

 

III 枠と投射

第6章 ファースト・コンタクトSFを読む

第7章 仲良く喧嘩すること

第8章 枠・投射・信頼

 

エピローグ 接触に備えたまえ

 

内容

もしも宇宙人と出会ったら――

未知との遭遇」の多様な思考実験の蓄積があるSF作品を渉猟し、著者自身によるフィールドワーク、文化人類学、霊長類学、相互行為論、分析哲学などの知見を縦横無尽に参照して、コミュニケーションの成立条件を考察する。