人類学の書籍紹介

人類学の文献を(読んだものは)コメント付きで紹介します

久保明教 2015 『ロボットの人類学 ――二〇世紀日本の機械と人間』

久保明

 2015 『ロボットの人類学 ――二〇世紀日本の機械と人間』 世界思想社

 

目次

はじめに

第1章 あいまいな日本のロボット

第2章 はじまりのロボット

第3章 文化としてのロボット

第4章 科学としてのロボット

第5章 ロボットの時間

第6章 私たちとロボット

おわりに

 

内容

マンガやアニメのなかで活躍する一方、人間の生活を支える新技術として研究されるロボット。ロボットをめぐる文化/科学的実践を分析し、機械と生命、欧米と日本、過去と未来をつなぐ機械人間と日本人の密やかな関係を描き出す。

 

 

一言コメント

 ロボットや将棋、家庭料理などをめぐって独特の論考を展開する異色の人類学者、久保氏のデビュー作。ANTとポストプルーラル(≒ポスト相対主義存在論)の人類学に触発されつつ、人間が生み出すと同時に他者化してきたロボットを論じ、人間/ロボットの境界を掘り崩してゆく議論になっています。特にAIBOの分析は出色の出来。