米山俊直 1968 『文化人類学の考え方』
目次
第一話 文化人類学とは
第二話 フィールドワークの話
第三話 人間関係の幾何学 ――親族名称と親族組織
第四話 文化のしくみ
第五話 文化の進化
第六話 現代の研究
附録 読書ガイド
内容(表紙より)
われわれは、多様な生活慣習のなかで生きている。その生活慣習が、さまざまな個別文化をつくりあげる。“人間の科学”といわれる文化人類学は、個別文化の調査・分析から、文化の普遍的な法則を見出し、そこに写しだされる人間行動の諸相を、明らかにする。世界各地を歩いて得た、著者の多くの体験は、文化人類学の柔軟な発想が、いかに人間理解に役立つかを証明する。
一言コメント
1968年初版発行と、新書版の人類学入門としては最古(たぶん)の部類に入る一冊。最近話題のレヴィ=ストロースなんてこれまでの人類学の焼き直しに過ぎない[142]とか、言ってることはいつの時代も変わらないんだなぁと微笑ましくなります。さすがに古いので今の初学者にはおすすめしませんけれど、日本の人類学受容史という点から見てもいろいろ興味深い一冊です。