人類学の書籍紹介

人類学の文献を(読んだものは)コメント付きで紹介します

石井美保 2019 『めぐりながれるものの人類学』

石井美保

2019 『めぐりながれるものの人類学』 青土社 

めぐりながれるものの人類学

めぐりながれるものの人類学

 

 

目次

まえがき

I

「人」からの遊離

小人との邂逅

水をめぐるはなし

循環するモノ

道の誘惑

異形の者たち

鳥の眼と虫の眼

ふたつの問い

科学の詩学

敷居と金槌

公共空間の隙間

フェティッシュをめぐる寓話

隅っこの力

まなざしの交錯と誘惑

現実以前

流転の底で

Since it must be so

世話とセワー

ささやかで具体的なこと

台所の哲学

リベリア・キャンプ

追悼されえないもの

凧とエイジェンシー

島で

サブスタンスの分有

神話の樹

言霊たち

 

あとがき

 

内容

人類学で考える! 世界が聞える

フィールドで、文化人類学者が見たものとは? 学界の気鋭が書き下した27の文章は、タンザニア、ガーナ、インドから、60年安保の水俣京都大学の「立て看」撤去問題まで、時間と空間を越えてめぐりながれる。異なっていながら同じものに満ち、分かたれていながらつながっている私たちの生のありようを鮮やかに描き出す。