人類学の書籍紹介

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熊谷圭知 2019 『パプアニューギニアの「場所」の物語』

熊谷圭知

 2019 『パプアニューギニアの「場所」の物語 ──動態地誌とフィールドワーク』九州大学出版会

パプアニューギニアの「場所」の物語 ── 動態地誌とフィールドワーク ──

パプアニューギニアの「場所」の物語 ── 動態地誌とフィールドワーク ──

 

目次 

はじめに

第I部 研究の基本概念

第1章 「移動」と「開発」

第2章 「場 所」

第3章 「地誌」と「フィールドワーク」

第I部の小括

 

第II部 パプアニューギニアの場所の物語

第4章 パプアニューギニア地誌の再構築

第5章 高地周縁部、ミアンミンの人びとと場所

第6章 ポートモレスビーの都市空間とセトルメント

第7章 ラガムガ・セトルメントとチンブー人移住者の場所

第8章 ブラックウォーターの人びとと場所

第II部の小括

 

第III部 フィールドワークと場所構築

第9章 フィールドワークから開発実践へ

    ──ラガムガ・セトルメントでの実践──

第10章 開発的介入から場所構築へ

     ──ブラックウォーター、クラインビット村での実践──

第III部の小括

終章 場所・フィールドワーク・動態地誌

 

内容

人類最後の「秘境」パプアニューギニアにもグローバル化の波は確実に押し寄せている。高地周縁部や首都において40年間にわたりフィールドワーク調査を実践してきた著者がこの国の人びとの変容を物語るとともに、開発とはなにか、経済格差とはなにかを訴える。